システムキッチンに取り付けられている蛍光灯、蛍光管寿命でチラツキや点灯ミスが頻発する様になりました。しかし、今から蛍光灯を買うか? (グロースタータ方式、口金:G13、適合ランプ:FL10W、直管10W)
Amzonで調べると「器具はそのまま、取り付けだけの蛍光管型LED」という商品があるんですね。
お手軽で良いとは思うけど、果たして節電効果はあるのでしょうか?
また、一般に蛍光灯機器メーカーが言う安定器寿命は8~10年とされています。
希に古い蛍光灯器具からの出火等がありますが、これは高電圧を作り出す安定器と
呼ばれる鉄芯コイルが、経年劣化により絶縁破壊が発生する為です。
消費電力に付いては、10W型蛍光管の代わりに5Wの蛍光管型LEDを用いても
安定器が並列接続されている限り消費電力が半分にはなりません。
多分、節電効果は20%減程度と考えます。(つまり8Wくらい)
更に不要な安定器がある為に消費電力が下がらないばかりか火災の危険も残ります。
魔改造後は蛍光管型LED専用器具になってしまうけど、不要なモノは摘出してしまえっていう計画です。ほら、二丁目に良くいる性別違和の性適合手術みたいな。
一応ね「この記事通り作業したら火災になった」「感電した」とか文句言うなよ。
LED蛍光灯 10W形 33cm 広角 軽量 昼白色 慧光TUBE-33P 慧光 (EKOU)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00VY7YIB0/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_SMzZDb7FG83KG
レビューに目を通すと「グローを付けたまま点灯」という人がいるが、
グローがあると安定器で逆起電力が発生し高電圧が作られてしまいます。
それでも壊れなかったそうだから、耐久性試験はクリアしたカンジかなぁ?w
https://www.amazon.co.jp/review/R1E5A24R26SC0X/ref=cm_cr_srp_d_rdp_perm?ie=UTF8&ASIN=B01M22ATEN
2018年12月24日
グロー式で、工事不要と書いていましたが、やはり取り付けが心配でしたが、
簡単に交換できました。最初、グロー球を外すのを忘れていたので、蛍光灯が点滅したので、
すぐにグロー球を外すと、問題なく点灯してくれました。従来の蛍光灯に比べ、
かなり明るいです。玄関灯に使用していますが、以前は夜は監視カメラが使えないほど暗かったのが、
今でははっきりと写ります。LED蛍光灯に変えて良かったと思いました。
耐久性についてはまだわかりません。
先ずは感電事故防止の為、分電盤で回路を切ります。
更にステターで電圧が来ていないことを確認。
ただし、冷蔵庫もあるので作業は短時間にしたいですね。
器具の取り付けビスを外したところ、電源ケーブルやら何やらがゴッチャゴチャです。
つか、電源ケーブルが直接半田付けされているんかーい!
システムキッチンなので、現場作業ではなくライン作業なんでしょうね。
んん?複雑な回路ではないんだけれどマジで分からん!!
電源ラインの1本は安定器中間タップに接続、もう1本はG13口金の一方に接続。
半田付けを外し、器具をもぎ取りました。
器具左半分 口金の上端子に電源が接続されていました。
口金下端子からはグローソケットに接続されています。
器具右半分 安定器から周波数切替スイッチを介し、口金上端子に接続され、口金下端子にはグローソケットからの配線が接続されています。
もう、ボッロボロやね…。
【銘板ラベル】
蛍光灯照明器具 HH2073 グロー式 100V 10W
G.23A 13W ランプ1xFLiD 50/60Hz 松下電工株式会社
ちなみに "HH2073" で検索しても古いオークション結果が出る程度で
メーカーサイトでは販売終了品を含め一切の情報がありませんでした。
周波数切替スイッチには日本地図が描かれており、地域の周波数が表示されています。
外国人でも分かりやすそう!?ですね。(そういう意図ではないと思うが)
安定器と周波数切替スイッチ、グローソケットを引きずり出します。
右側口金上端子から安定器の配線を外し、安定器と切替スイッチを完全分離しました。
安定器のラベル ここに描かれている結線方法と違うよね?
本来、ランプが接続される端子に電源が接続されていた。
理論上は逆でも良いんだろうけどさ。だから混乱した…。
安定器を横から見るとコイルの塊なんですが、巻線コイルではなく
銅板を重ねたタイプのコイルの様ですね。見るからに寿命でしょう。
グローソケットにはノイズ対策として、耐電圧300VAC 0.006uFのフィルムコンデンサ
https://www.blume-elektronik.de/datenblaetter/NSM.pdf
蛍光管型LEDの部 (内部構造・結線確認)
工事不要が選ばれる理由としては手軽さと、賃貸物件などの事情があるのでしょう。
しかし、蛍光管やグローランプの入手性が低くなった今、賃貸であっても古い蛍光灯器具を使い続ける理由も少ないでしょう。
xn--ickxd4aye.com
具体的なバイパス工事ですが、実は蛍光管型LEDには統一規格が存在せず
いくつかの方式に分類されます。まぁ、厄介なことです・・・。
メーカーとしては器具丸ごと交換して欲しいんでしょうけどね。
www.shinozaki-e.co.jp
xn--ickxd4aye.com
蛍光管型LEDの内部構造を確認
360℃光が放射される蛍光管と異なり、単一方向しか照さないので多少暗めになります。それでも十分明るいです。
整流回路と定電流回路(ひとまとめにドライブ回路)が有りました。
従来の一般的なLEDの消費電流は数mA~数10mA程度ですが、
高輝度LEDは数100mA以上の電流を必要とするものも存在します。
これに伴い従来の電流制限抵抗方式は通用しなくなりつつあり、
LEDの発熱
↓
順方向電圧(VF)値の低下→電圧と制限抵抗値が固定なので電流(IF)増加
↓
発熱により電流制限抵抗の抵抗値が低下(電流増大)
↓
電流(IF)が増加し更に発熱
↓
自己破壊
と至るので定電流ドライブ回路が必要となるのですが、
どうやらVF=◯V品 x 直列◯灯用として専用ドライブチップが用意されているっぽい。
グローは外せ! できれば消費電力削減と安全性向上のために安定器も外しとけ!
で…。まぁ、改造の途中なのですが、これを書きながら作業を進めていたら眠くなり
ポカミスの原因にもなりかねないので本日はここで作業を中断します。
(つ∀-) おやすみー